Claris Connect (クラリスコネクト) を使ってみよう! -オンプレミスと連携【前編】-
2020年03月09日 05:48 AM
事例
前回Claris Connect (クラリスコネクト) を使って、クラウドでホストしているFileMaker (ファイルメーカー)のカスタム App から実行を行いました。
Claris Connect (クラリスコネクト) を使ってみよう!-カスタム App からスマホへSMSメッセージを配信してみる-
Claris Connect の中に「 FileMaker Server On-Premise 」という名前を見つけたので、今度はオンプレミス環境からやってみたいと思います。
・・・なのですが、オンプレミスの FileMaker Server はTrigger に設定することができません!
それぞれのAppができることが書かれているのですが
Appの上にカーソルを合わせると右上にインフォメーションマークが表示されます。
クリックすることにより内容の確認が可能です。
オンプレミス環境はTriggerになれないので、前回とはちょっと趣向を変えてWebhookでデータを受け取るようなイメージで作ってみたいと思います。
長くなりそうなので前後編に分けたいと思います。
以下の環境をあらかじめ用意しています。
・オンプレミス環境
Windows Server 2016(Hyper-v)
FileMaker Server v18.0.3
DataAPIの利用設定(FileMaker Server /カスタム App )
・Claris Connect
Projct / Flow の作成
今回は Project名 WebhookToFMSVOP Flow名 CreateRecord としています。
*作成の方法は前回のブログを参考にしてください。
・Postman のインストール
↓postman のインストール方法についてはこちらのブログをご覧ください↓
オンプレミスのFileMaker Server と連携するにはAgentを仕込む必要があります。
今回は、その準備を行なっていきます。
1.On-Premise Agent
メインページから「 Add On-Premise Agent 」をクリックします。
同意画面が表示されるので、チェックを入れ「 Next 」をクリックします。
適当な名前とインストールするOSを選択します。
今回は「Windows」で設定していきます。
「 Download installer 」 から On-Premise Agent をダウンロードします。
Windows Serverのデスクトップに展開し、インストーラを実行します。
「 Next 」で進めていきます。
AgentKeyを求められます。
Claris Connect の画面に表示されているAgentoKeyを入力します。
(AgentKeyは次回使用しますので、メモをとっておいてください。)
「 Finish 」をクリックしインストールがを完了させます。
Claris Connect の画面に戻ると Connection confirmed となっています。
「 Finish 」をクリックします。
OnーPremise Agentsの作成が完了しました!
状態がActiveになっています。
これで Claris Connect から On-Premise Agent への接続ができるようになりました。
最後に On-Premise Agent から FileMaker Server (カスタム App )への接続の設定を行います。
Windows Server の以下のディレクトリにアクセスをします。
「 C:\Program Files\Connect 」
この中のyamlファイル「 configuration.yml 」を次のように変更します。
上の4行はインストール時に自動的に設定されるので変更不要です。
filemaker 以下、追記が必要です。
・青文字の部分の変更
firstconnection-cctest:connection_nameです。
任意の名前をつけてください。
(次回使用しますのでメモを取っておいてください。)
・白文字の部分の変更
domain: オンプレミスで利用しているFileMaker Serverへ接続が可能なドメイン名
username: カスタムAppへのDataAPIでアクセス可能なログインID
password: カスタムAppへのログインパスワード
database: カスタムAppのファイル名
Windowsのnotepadで開くと編集しづらいので、別のテキストエディタで変更する方が良さそうです。
yamlのファイルがあったりと少しややこしいですね。
その他詳細はClaris Connect のHelpページをご参照ください。
以上でAgentの設定が完了しました。
次回からFlowを作成していきます。