FileMaker から Garoon へスケジュールを登録しよう
2021年08月18日 10:30 AM
Claris FileMaker 19
Garoon とは、サイボウズ株式会社が提供するグループウェアの1つです。
サイボウズ株式会社では、同じグループウエアでサイボウズOfficeというソフトウェアもありますが、Garoon では、
・細やかなアクセス権の設定
・日英中の言語対応
・世界各国のタイムゾーン対応
・Kintone連携、API連携
(REST API、JavaScript API)
が可能となっています。
できること
FileMaker で予定を登録し、ボタンをクリックすると、REST APIを使用して、登録した予定がGaroonのスケジュールに登録されるようにします。
FileMaker で登録した予定
↓ REST API
Garoon に予定登録
準備しよう!
①Garoon のアカウント
アカウントをお持ちでない方は30日間無料で利用できるアカウントがあります。
https://garoon.cybozu.co.jp/trial/trial_apply/
②Garoon のREST API
Garoon で用意されているREST API は以下の通りです。
スケジュール
・予定の取得(GET)
・予定の登録(POST)
・予定の更新(PATCH)
・予定の削除(DELETE)
・予定のカスタム項目の取得(GET)
・予定のカスタム項目の登録(POST)
・予定のカスタム項目の更新(PUT)
・予定のカスタム項目の削除(DELETE)
・空き予定の検索(POST)
・施設の取得(GET)
・施設グループの取得(GET)
REST APIは、その他ワークフローや、ユーザー・組織、在席情報や通知などもあります。
詳しくはこちら→https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360039875971
今回使用するのは、「予定の登録(API)」です。
③FileMaker ファイルでは、以下を用意しました。
1. Garoon のサブドメインの設定(カスタム関数)
https://(サブドメイン名).cybozu.com/ の(サブドメイン名)部分を登録する
※直接スクリプトに書き込んでもいいですが、今回は関数にしています。
2. Garoon のアカウントとパスワードを登録する(カスタム関数)
「ログイン名:パスワード」をBase64エンコードしたものを登録する
3. 日付、時刻の形式変換(カスタム関数)
日付フィールド、時刻フィールドからRFC3339形式の日時データを作成する
2017-09-27T14:00:00+09:00
日本の時刻にするため、+09:00は固定
4. ユーザーマスタ(テーブル)
ユーザーID(UserID)
ユーザー名(UserName)
※Garoonにも同じユーザーが登録されている
5. 施設マスタ(テーブル)
施設コード(facilityCode)
施設名称(facilityName)
※こちらもGaroonに同じ施設が登録されている
6. スケジュール登録画面
【フィールド】
フィールドは、Garoonに登録できるスケジュールの項目を元に設定。
予定タイプ
予定メニュー
タイトル
メモ
開始日
開始時間
終了日
終了時間
施設 (施設マスタから選択)
参加者(ユーザマスタから選択)
7. Garoonへ登録ボタン
Garoon に登録するためのスクリプト設定
大まかには、
1. APIに投げるBodyに設定するJSONデータの作成
スケジュールに登録した情報をJSONデータに変換します。
JSONデータの作成はこちら
2. URLから挿入でAPIを実行
Garoonへのログイン情報を指定して実行させます
ターゲットのURLを指定はこちら
3. 登録可否のダイアログの表示
という流れです。
スクリプトの詳細はここでは割愛します。
準備ができたら実行してみよう!
FileMaker から、Garoonに登録するためのスクリプトを実行
FileMaker に登録した情報がスケジュールに反映しました。
施設の情報もちゃんと登録されています。
この他に、参加者を複数にしての登録(別テーブル)なども可能です。
それぞれ用途が異なるアプリケーションを活用していく中で、気が付くと同じ情報をあっちにこっちにも登録しなければならないということが起こりがちです。
1つ1つの作業自体は大きなものではないので、ちょっと面倒くさいなーとは思いながらも、それをどうにかしようと考えるより、その場で対応してしまうほうが簡単だなと考えてしまいます。
しかし、実際その運用の中では、一方は登録したけどもう一方は登録を忘れてしまっていたり、間違った情報を登録していたりということも漏れやミスが発生している場合もあります。
わざわざAPIを使ってまでやるのは、、、とは思ってしまいますが、実際にかかる作業はそんなに多くは有りません。
手間を省くという観点だけではなく、漏れやミスを防ぐためにもアプリケーションの連携はぜひ検討してみてください。
弊社では、今回のブログのように FileMaker と他アプリケーションとの連携や、Claris Connect を利用したクラウド上のアプリケーションの連携などのご提案も承っております。
ぜひ、ご興味がある方はお問い合わせくださいませ。