iPhone,iPad用のファイルを作成してみよう(FileMaker Go 12) その2
2013年06月30日 12:24 PM
ファイルメーカーのTips
今テーマでは、iPhone,iPad用(FileMaker GO 12用)のファイルの作成についてご紹介します。
今回は、レイアウト作成時に気を付けたい事(軽めの内容)です。
(今回の例では、FileMaker GO 12 for iPhone(12.0.7)を使用しております。)
1.iPhone4S以前とiPhone5で画面の高さが異なる(FileMaker GO 12 for iPhoneのみ)
iPhone5ではディスプレイの表示領域が高くなりました。同様にFileMaker GO 12の表示領域も高くなっています。
その為、特に設定をしていないiPhone4S以前のサイズに合わせたフォーム形式のレイアウトをiPhone5で表示させると、
下部に空の領域が表示されてしまいます。
これを解決するには、レイアウト上に自動サイズ調整で下端を有効にしたモノを置きます。
一先ず、空白の領域が表示されることはなくなります。
(なお、iPadとiPadminiの表示領域は変わりません。)
2.縦と横が切り替わる
端末側で画面の向きのロックをしていない限り、iPad、iPhoneは自由に縦横を切り替えられます。
その為、特に設定をしていないレイアウトを別方向で表示させると空の領域が表示されてしまいます。
これを解決するには、1と同様にレイアウト上に自動サイズ調整で右端を有効にしたモノを置きます。
なお、工夫をすると、横向きの時にしか出てこないフィールド等を作成する事もできます。
弊社でご提供しているFileMaker iOS サンプルソリューションでは、ちょっとした工夫がされておりますので、
宜しければiPad、iPhone、iPod touchでダウンロード頂き、クルクルさせてみてください。
以下のリンクから、弊社でご提供しているサンプルソリューションがご覧いただけます。
http://fmgo.jp/list.php?free=Yes
3.使用できるフォントが決まっている
FileMaker GO用のレイアウトでは、iPadやiPhoneに入っているフォントを使用する必要があります。
使用できるフォントについては、FileMaker Go 12 デベロップメントガイドのP.18~P.19をご参照ください。
FileMaker Go 12 デベロップメントガイド
http://www.filemaker.co.jp/support/product/docs/12/filemaker-go/fmgo_development_ja.pdf
なお、iPadやiPhoneに入っていないフォントを使用していた場合は、
日本語の文字は「ヒラギノ角ゴ ProN」、英文の文字は「Helvetica」で表示されます。
(参考) FileMaker Go で使用される日本語フォント
http://filemaker-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/9205/
4.行間設定が無効になる
レイアウトで行間設定(高さ)をしていても、FileMaker GO 12では無効(高さが1)になります。
5.共有ファイルとして開く場合、通信速度が遅いと表示に時間が掛かる(場合がある)
WiFi環境で使用する場合は、画面の表示が気になる事はあまりないですが、
3G環境で使用する場合は、画面の表示が遅く感じられる事があります。
これを解決するには、レイアウトの作りを軽くする方法があります。
作りを軽くする方法としては、
・表示のみのフィールドはマージフィールドを使用する
・テーマの外観から外観を変更しない(又は、テーマ自体を使用しない)
・画像を配置する場合は、できるだけファイルサイズを小さくしたPNG形式の画像にする
などが挙げられます。
スターターソリューションのファイルのiPad用 iPhone用のレイアウトは、FileMaker GO向け最適化されていますので、
参考にしてみるのも良いかもしれません。
今回は以上です。
次回は作成時に注意しなければいけない点(ちょっと重ための内容)をご紹介する予定です。
(※このテーマの次回掲載は、約3週間後になる予定です。)