FileMaker Server 13 導入の境界線
2014年02月07日 03:52 PM
はじめの一歩
FileMaker 13シリーズが発売されて2ヶ月が経ちましたが、最近では、新たなデータベースの導入にFileMakerを検討されるお客様も非常に増えています。
特に「スモールスタート」を希望されるお客様からのご相談が増えています。
FileMakerの導入時にはソフトウェアのライセンス費用が掛かりますので、「スモールスタート」を目指す際に、FileMaker Serverを導入するべきかどうかは一つの議題に上がります。
そこで今回は、FileMaker Server 13導入の目安についてまとめてみました。
◆ユーザーが5人までの場合
⇒ デスクトップPCでFileMaker Pro 13(Advanced)による共有
FileMaker Pro 13及びFileMaker Pro 13 Advanced には、5人までのユーザーが同時にアクセスできる共有機能がありますので、FileMaker Server 13を導入しなくても共有できます。
インストールするPCはFileMaker Proの動作条件を考えれば、普段皆さんがお使いのPCでもOK!ということになります。
但し、5ユーザーが一日中頻繁にアクセスするようなシステムを運用する場合は、共有用のPCを専用の親機として利用するか、もしくはFileMaker Serverの導入を検討する必要があるかもしれません。
◆ユーザーが6人以上の場合
⇒ サーバー機(もしくはデスクトップPC)でFileMaker Server 13による共有
6人以上の方が利用される場合は、FileMaker Server 13の導入を提案します。
運用する機器はサーバー機でも、デスクトップPCでもどちらも可能です。但し、基本的には後述するバックアップ機能や、処理能力、HDDの故障率等の問題を考慮してサーバー機をお勧めすることが多いのですが、最終的にはご予算を含めての相談となります。
◆ユーザー数に限らず、データのバックアップをしっかりと取りたい場合
⇒ サーバー機でFileMaker Server 13による共有
社内で共有するシステムに入力されるデータですので、「データの重要性が低い」ということは基本的にないと思います。しかし、FileMaker Server 13 のスケジュールバックアップは内蔵されているストレージ内、もしくはUSB等でサーバー機に接続されたストレージ内(USBの外付けHDDなど)にしか保存先を指定することができません。
強固なバックアップを取るためには、やはり、別の場所に存在するストレージにデータを移すことを考えたいところです。
また、単純にバックアップだけでなく、ストレージの故障時の対応を考え、RAID5以上の構成が組めることが望ましいと言えます。
このような場合は、デスクトップPCで運用されるのではなく、安い物でもサーバーOSを搭載した機器を導入することをお勧めします。
また価格もご存じのとおりバージョンの13になってからは99,000円と下がっておりますし、年間購入となると(1年間の利用料)33,000円でご利用が開始できます。(※)
なお、2/18(火)のワークショップは、FileMakerServer 13を中心とした内容となっており、弊社としても初の試みです。ご興味のある方はふるってご参加ください。
お客様の状況や環境によって、FileMaker Serverを導入すべきかどうかは変わってきますので、ご希望の方は何なりとご相談ください!
※同時接続が1の場合です。
同時接続 →FileMaker GoやWebブラウザでの接続数のことで、FileMaker ProやFileMaker Pro advancedの接続数には制限が有りません。