USでデビュー!Claris Studio と Claris Pro とは?
2022年09月16日 11:16 AM
Claris Studio
「Claris Studio(クラリススタジオ)」と「Claris Pro(クラリスプロ)」は Claris International Inc. (以下 Claris )の新製品です。
と言ってもまだ9月8日にUSでリリースされたばかりで、日本でのリリース日は未定です。
新製品が開発中であることは、昨年11月に開催された Claris Engage Japan 2021※ のオープニングキーノートで発表があり話題になりました。
※今年は10月26~28日にオンライン開催されます→ Claris Engage Japan 2022 公式サイト
正式な製品名が決まったのは今年の4月で、それまで「Visual Workflow」「Claris NextGen」「new stuff」などと呼ばれていました。
気になっていた方も多いのではないでしょうか?
本ブログでは新製品の存在が発表されてから今までに実施されたウェビナーや、
Claris のUS公式サイトから得た情報をまとめてご紹介します。
掲載しているリンク先は英語がほとんどですが、Google翻訳やYoutubeの自動翻訳機能を使って日本語で閲覧できますのでぜひチェックしてみてください。
目次
・Claris Studio(クラリススタジオ) / Claris Pro(クラリスプロ) とは?
・Claris Studio でできること・特徴
・Claris FileMaker Pro で作成した既存のカスタムAppとの連携は?
・Claris Studio のユースケース
・ライセンス形態と価格
・Claris Studio はなぜ開発された?
■Claris Studio(クラリススタジオ) / Claris Pro(クラリスプロ) とは?
「Claris Studio」はブラウザ上でWebフォームを簡単に作成でき、作成したWebフォームを使って不特定多数のユーザーからデータを収集できるツールです。
もう一つの製品 「Claris Pro」は、Claris FileMaker Pro と同様にカスタム App を作成したり、作成したカスタム App を共有することができる製品です。
Claris Studio のデータ にカスタム App からアクセスすることができ、またそのデータをカスタム App で利用することも可能です。
カスタム App と Claris Studio は相互にリアルタイムで接続します。
Claris Studio と Claris Pro、そしてすでにご存知の Claris Connect の3つの製品をあわせて「 Claris プラットフォーム 」となります。
Claris プラットフォームの詳細は Claris Studio 公式サイト(英語)をご覧ください。
https://www.claris.com/studio/
■Claris FileMaker Pro で作成した既存のカスタム App との連携は?
Claris FileMaker Pro で作成した既存のカスタム App を Claris Studio や Claris Pro と連携させることももちろん可能です。
ただし、Claris Pro で作成するカスタム App の拡張子は .claris です。Claris FileMaker Pro で作成したカスタム App の拡張子は .fmp12 のため、Claris Pro で利用するためにはファイル変換が必要です。
変換方法についてはヘルプページ(英語)に記載があります。
https://help.claris.com/en/studio-help-center/content/convert-filemaker-to-claris-apps.html
■Claris Studio でできること・特徴
・Webブラウザ上で動作する開発環境でWebフォームやアプリを作成・デプロイ
実績のあるフレームワーク (MongoDB、Node.js、React) 上に構築されており、
モダンかつ高速に機能します
・レイアウト作成や画面遷移(申込画面から確定画面の遷移など)の定義はドラッグ&ドロップ操作
Claris FileMaker Pro でのレイアウト作成もドラッグ&ドロップでできますが、
Claris Studio ではフィールド同士の配置などの調整を自動で行ってくれるので
より素早くきれいなレイアウトが作成できます
・スプレッドシート機能があり円グラフや棒グラフ、折れ線グラフなどを簡単作成
・ダッシュボードやカンバンボードを作簡単成
・スマホやタブレットに最適なレスポンシブデザインを自動的に作成
・Claris ID によるユーザー管理
・ハブ機能によってView(ビュー) ※の管理・共有が簡単
※Claris Studio で作成するWebフォームやアプリ、ダッシュボードなどをViewと呼びます
■Claris Studio のユースケース
セキュリティ、ライセンス要件、サーバーパフォーマンスなどへの影響を心配することなく不特定多数のユーザーからデータを収集できるため、以下のようなものに適しています。
・顧客満足度調査
・お問い合せ受付
・採用募集の申込受付
・イベントの申込受付
など
さらに、最近USで実施されたウェビナー※ではGoogle カレンダー・Outlook・Slackを連携させたユースケースが紹介されていました。
Claris Connect を利用し、Claris Studio・Claris Pro を他のアプリケーションと連携して自動化する使い方が王道になりそうです。
※2022年8月の「Discover how to deliver more value to your organization with Claris. 」(英語)より
■ライセンス形態と価格
現在はUSの Claris Store で発売中の「Claris Platform Bundle」に含まれる形でリリースされているため、Claris Studio とClaris Pro 単体でのライセンス形態や価格は明かされていません。
ですが、方針についてはすでに発表されています。
シングルユーザーの場合は無期限&無料&機能制限無で利用ができ、開発したアプリをデプロイし他のメンバーに共有した時に初めて課金がされるような仕組みになるようです。※
※2022年5月の Claris Update Web セミナー より(スライド日本語翻訳、日本語字幕付き)
■Claris Studio はなぜ開発された?
現在の Claris FileMaker Pro は不特定多数がデータを入力するWebページをそこまで簡単に作成できません。
カスタム App をWebブラウザ上で利用するだけなら FileMaker WebDirect がありますが、最新のWeb技術には対応しておらず、機能に制限があります。
これらの弱点を補うために開発されたのが Claris Studio と Claris Pro です。
Claris Studio と Claris Pro の登場で誕生した新しい Claris プラットフォーム!
日本でのリリースが待ち遠しいですね。
新しい情報が出ましたら発信していきたいと思います。
本記事の情報は2022年9月15日時点の Claris International Inc. のサイトの情報であり、日本ではまだ正式な発表は有りません。
2022/9/22追記
Claris Engage Japan 2022 の2日目(10月27日)13:00~13:30にセッション「T-18 Claris Studio 最新情報」があります。お見逃しなく!