ファイルの一括インポート(FileMaker Pro 12 )
2013年05月21日 10:29 AM
ファイルメーカーのTips
今回は、ちょっと変わったインポートの「ファイルの一括インポート」についてご紹介します。
ヘルプはこちらです。
ファイルの一括インポートとは、その名の通り指定したフォルダからファイルを一括でインポートできるFileMaker標準の機能です。 画像ファイルをまとめて取り込みたい場面などで役に立ちます。
それでは、実際にその手順を追って行ってみます。
※今回は、Windows7にてFileMaker Pro 12 Advanced (12.0v4)を使用しております。
1.メニューの[ファイル]-[レコードのインポート]-[フォルダ]を選択します。
2.『ファイルの一括インポートオプション』画面が表示されます。
一括インポート元のフォルダとファイルタイプを選択します。
・ファイルタイプ「ピクチャーとムービーファイル」では、イメージファイル、ムービーファイルのほかにPDFファイルも取り込むことができます。
・ファイルタイプ「テキストファイル」では、テキストファイル(拡張子がtxtのファイル)しか取り込めないようです。
3.『ファイルの一括インポートオプション』画面で「指定」ボタンを選択すると『ファイルまたはフォルダーの参照』画面が表示されます。 一括インポート元のフォルダを選択し、OKボタンを選択します。
・「フォルダー」のテキスト入力部分に絶対パスを入力してフォルダを選択する事も可能です。
4.『フィールドデータのインポート順』画面が表示されます。
フォルダからインポートするファイルの情報を、インポート先のテーブルの どのフィールドに割り当てるか等を指定します。
・ファイルタイプに「ピクチャーとムービーファイル」を選択した場合
・ファイルタイプに「テキストファイル」を選択した場合
※テキストファイルの場合は、文字セットをインポート元のファイルと合わせる必要があります。
文字セットが合っていない場合、「テキストの内容」が文字化けします。(後述)
6.指定したフォルダに取り込めないデータが存在した場合は、その数が表示されます。
7.インポートしたデータは以下のようになります。
・ファイルタイプに「ピクチャーとムービーファイル」を選択した場合
(サムネールは、幅と高さのどちらか長い方を128ptに縮小した等比率のイメージになるようです。)
・どちらの場合も「ファイルパス」をインポートしたフィールドの右クリックメニューに「開く」が追加されます。
(インポートとは関係なく、テキストフィールドの内容が「file://」で始まると「開く」が追加されるようです。)
実際に開いてみると、そのファイルの拡張子に関連付けられたアプリケーションでファイルの内容が表示されます。
(Windows フォトビューアーでJpegファイルが開かれました。)
※ファイルタイプに「テキストファイル」を選択した場合に、文字セットを合わせないとテキストの内容が文字化けします。
文字化けが発生した場合は、文字セットが合っているかを確認してみてください。
※また、12.0v4では、Windowsの通常のテキストファイルの場合、改行が1つ余分についた状態になってしまいます。
対処方法としては「元のテキストファイルの改行コードを[CR]に変換する」「インポート後に余計についている改行コード[LF]を削除する」
「次のバージョンで直されるまで待つ(?)」等があります。
8.なお、スクリプトでもファイルの一括インポートをすることが可能です。
(「データソースを指定」オプションで「フォルダ」を選択します。)
以上です。如何でしたでしょうか。
実際に活用しようとすると、インポート元のファイル名を工夫する必要が出てくるかもしれませんが、 一度に大量のデータをインポートする事が出来るのは魅力的だと思います。
ぜひお試しください。