iPhoneやiPadを使ってトリアージをサポートするシステム
2013年09月02日 11:01 AM
導入事例
ABCRescueさんはマラソンや駅伝などのスポーツ大会において、救護活動を行う団体です。医師や看護師、救急救命士などの医療専門家に加え、300名以上学生ボランティアが所属しています。
数千人から時には2万人以上の方々が参加しているマラソン大会において、急病人に対して迅速かつ適切な治療を行うためには、トリアージ(※)が重要であり、そのトリアージをiPadやiPhoneを利用してサポートするためのシステムです。
※トリアージとは・・・
傷病者の状態に応じて、優先度やその後の対応の方向性を決定し、症状が重い傷病者から優先的に処置できるよう振り分けるシステムのことをトリアージといいます。
マラソン大会のコース上には、救護スタッフがそれぞれ待機しており、急病人が出ると現場へ駆けつけます。救護スタッフは医療従事者であっても人である以上、日常的にそのような現場を経験していないと、平常心ではいられなくなるものです。たとえ平常心を失ったとしても、個人差無く適切な判断が出来るようにすることが必要でした。
このシステムは、駆けつけた学生が自分のiPhoneやiPadを使用し、トリアージを開始します。トリアージを開始するボタンを押した時点で現在地は登録され、そのままフローチャート形式で表示される指示に従い傷病者へ声をかけたり、呼吸を確認したりします。医師の指示が必要だと判断されると、本部へ連絡を促すポップアップが表示されます。入力された結果はFileMakerに保存され、本部のPCで場所と症状を確認することができます。
システムを導入することにより、救護スタッフはシステムを介して本部と繋がっていることで安心し落ち着いて対応がすることができ、且つシステムのフローチャートにそった行動をすることで個人差をなくし、判断ミスを防ぐことができます。また、自動ダイヤル機能によりわざわざ電話番号をプッシュしたり、アドレスからわざわざ探すことなくスムーズに本部への連絡を行うことができ、時間の短縮が図ることでき、より走者の安全を確保できるようになりました。
【動画】
【画面】
・谷川真理駅伝 (http://www.tanimari-ekiden.com/ )
・谷川真理テンケーマラソン (http://www.icn-club.com/10kindex.html )
・湘南藤沢市民マラソン (http://shonan-fujisawacity-marathon.jp/)
開発期間 |
約1ヵ月 |
利用ソフト |
FileMaker Pro12、FileMaker Server12、FileMaker Go |
ユーザー数 |
30名~(大会により異なる) |
業種 |
医療 |
キーワード |
iPhone、iPad、Yes!マッピングシステム、GPS、マップ |
ABCRescue理事長・国士舘大学 体育学部 スポーツ医科学科、同大学院 救急システム研究科 教授
櫻井 勝 様
ABCRescue 幹事長
板垣 毅 様
ありがとうございました。