旧バージョンのファイルメーカーProはWindows7上で動作するのか(その2)

2010年03月12日 12:30 PM

FAQ


Q Windows7の新しいマシンを導入する予定だが、古いバージョンのファイルメーカーは動作するのか?

A Windows7上で動作するファイルメーカーのバージョンは 11.0 12.0です。

ファイルメーカー社のHPに対応バージョンが載っています。
Windows 7 と FileMaker 製品について

それ以外のバージョンは ファイルメーカー社はサポートはしておりません。

 

という杓子定規の回答はともかく・・・・
そもそも 「動作する」について 考えてみましょう。

A.完全に今の状態で利用したい。ボタンの配置や画面のレイアウトも同じ。 そうしないとオペレーションが狂ってしまう。 特に印刷物は対外的な公式な書類であり、数ミリのずれも許容できない。 というケースと

 

B. とりあえず使えればよい。多少動かないところがあっても、 機会を見て直せばよい。

というケースが考えられます。

 

そうしてほとんどの方が上記A.Bの中間、 というのが「動作」の内容、要するに希望される内容だと思います。

まず 仮に上記Aを希望される場合は (例えば基幹システムと利用しており、ほんの少しの変更・停止が、 業務全体に大きな影響を及ぼす場合)バージョンアップが必要です。

特に古いバージョンが 9.0以下の場合は ご存知の通りバージョン10.0からステータスバーが、 右側から上部へ移動しています。

その結果レイアウトが左と下にずれます。 そのため 配置してあるフィールドやボタンの位置も変わり 画面からはみ出てしまうからです。 次に上記B,もしくはA,Bの中間の場合は、 これはもうファイルを調べてみるしかありません。 発生するであろう不具合を以下に整理してみます。

(ケース1)  ファイルメーカーのバージョンが 新しいOSに対応していない 例)動作しない、エラーが発生する、インストールができない 等

(ケース2) 今まで動作したスクリプトやボタンが動作しない。 例)ボタンを押しても 動かない

(ケース3) 正しい値がフィールドに表示されない。 例)何も表示されない

(ケース4) レイアウトが変化してしまった。 例)印刷物が正しく出力されない  文字が隠れてしまった。

これは 深刻な問題の順番に並べています。

したがってその問題の解決には上の問題ほど時間とコストがかかります。 特にケース1の場合はファイルメーカーPro自体のバージョンアップの必要があるケースがほとんどです。

 

仮に上記の問題が発生せずつかえたとしても OSやPCの進化に伴いいずれバージョンアップは必要になります。 その時期を先延ばしにすればするほど、コストもその分大きくなっていくことはご理解ください。

バージョンアップ価格で購入できる期間も限定されますし 変換に伴うコストやパワーもバージョンの間が空けばあくほど 大きくなるからです。