FileMaker17の新機能【GetSensor関数】
2018年10月10日 10:30 AM
FileMaker 17
FileMaker Go 17で追加された「GetSensor関数」ついてご紹介します。
「GetSensor関数」が追加されたことにより、FileMaker Goを実行しているiOSデバイスで、搭載されているセンサー情報の取得ができるようになりました。
例えば、移動した距離(m)、ステップ(歩数)、方位を取得することができます。
1.iOSデバイスに搭載されているセンサー情報は、どんなものがあるのか?
2.GetSensor関数の指定
3.使用時の注意点
1.iOSデバイスに搭載されているセンサー情報は、どんなものがあるのか?
センサー情報は「デバイスの傾き」「加速度」「3D touch(画面を指で押す強さ)」といったものがありますが、デバイスごとに搭載されているセンサー違います。
自身のデバイスに搭載されているセンサー情報を知りたい場合、ネイティブアプリ「iSensors」を使用すると分かりやすいです。
ネイティブアプリ「iSensors」は、センサーの一覧やリアルタイムで取れる値をグラフ等で確認することができます。
※デバイスに搭載されているセンサー情報のうち、「Wifi Status」など一部の情報はFileMakerのGetSensor関数では取得できません。
取得できる値はFileMaker 17 helpから確認できます。
2.GetSensor関数の指定
構文: GetSensor(センサー名{;オプション1;オプション2})
センサー名 | 値を取得したいセンサー名を指定。
サポートされているセンサー名を入力する必要があります。 ヘルプを確認してください。 |
オプション | タイムアウト(秒)、精度(メートル)を必要に応じて指定。
指定しない場合のデフォルト値は下記の通りです。 タイムアウト:10秒。(指定できる最大値は600秒) 精度:100メートル こちらもヘルプを確認してください。 |
・位置(緯度、経度、高度)や回転速度(X軸、Y軸、Z軸)など、複数の値が取得される場合は、改行区切りで返ってきます。
・GetSenser(“available”)は使用できるセンサー情報の一覧を取得することができます。
3.使用時の注意点
以下の点について注意する必要があります。
1.互換性
2.デバイスの設定
3.取得できる値について
1.互換性
「GetSensor関数」はFileMaker Goのみ利用できます。FileMaker ProやFileMaker WebDirect など、他の場所から実行した場合は空欄が返ってきます。
2.デバイスの設定
デバイス設定で位置情報をオンにする必要があります。
デバイス設定のオン/オフはFileMakerから取得することができません。
GetSensor(“available”)は、デバイスで使用可能なセンサーの一覧を表示することができますが、この一覧は設定のオン/オフに関係なく表示されますので注意してください。
3.取得できる値について
取得できる値は、必ずしも正確ではないので、あくまで目安と考える必要があります。
(例えば、実際に歩いたのは20歩でもデバイスでカウントした値は18歩となっている、など)