FileMaker Go 12 を使ってみよう!
2013年09月25日 11:30 AM
はじめの一歩
FileMaker Go 12は、iPhone,iPad,iPod touch などiOS上で動作する無料のアプリケーションです。
無料なのにとても便利に使えるのでぜひ1度ダウンロードしてみて下さい!…と言いたいところなのですが、
何も分からずにFileMaker Goをダウンロードした方の感想は、大体同じなのではないかと思います。私もそうでした。
「なに、これ? どうやって使うの?」
こんな画面が表示されて、わけも分からずコンテンツ管理を押して…
外人さんが出てきてビックリ!…というのは、私だけではないはずです。
今回は、「FileMaker Goの使い方」をテーマにブログを書いていこうと思います。
■ FileMaker Goって、そもそも何をするアプリなの?
FileMaker Goは、FileMaker Pro のファイルをiOS上で使用する際に利用するアプリケーションです。
まず、FileMaker ProとServerとGo の関係性についてですが、それぞれ以下のような役割になっています。
・FileMaker Pro :開発・利用(閲覧・入力)
・FileMaker Server :共有・バックアップ
・FileMaker Go :利用(閲覧・入力)
FileMaker Go はファイルの閲覧のみではなく、入力も行えます。PC上で利用していた
FileMaker顧客管理システムを、iOS上にコピーして確認に利用する…など目的を持って使用すれば、
こんなに便利な無料ソフトだったのか…!感じて頂けると思います。
■ FileMaker Goの利用方法
FileMaker Goには、大きく分けて「スタンドアロン」「共有 」「同期」の3種類の利用方法があります。
まずはそれぞれの方法について、メリットデメリットをまとめてみましょう。
■ FileMakerファイルをiOS上に入れてFileMaker Go を利用する。(スタンドアロン)
メリット:電波の届かない場所でも利用できる 。
デメリット:データはiOS上のファイルにのみ保存されるので、共有ができない。
■ FileMaker Pro や FileMaker Server の共有ファイルをFileMaker Goから閲覧(共有)
メリット:1つのファイルのデータを複数のデバイス上で共有できる。
デメリット:電波の届かない場所では、 ファイルの閲覧自体が行えない。
■ FileMaker ファイルをiOSデバイス上に入れ、データのみをPC上のファイルと同期する(同期)
メリット:電波による影響を最小限に留め、情報の共有も行える。
デメリット:仕組みづくりが必要な為、システム構築の敷居がある。
いかがですか?
システム開発が出来る方、仕組みがつくれる方であれば、「同期」が便利な場面は沢山あると思うのですが、(例えば電波の届かない場所ではデータの確認と入力を行い、電波状況の良い場所で同期、など)
“仕組みがつくれる方であれば”というのが中々難しいところですよね。
個人で開発する多くの場合は「スタンドアロン」か「共有」が選択肢にあがるのではないかと思います。
(もちろん弊社のような開発会社でシステム構築を行う場合も、同期ではなく共有を選択する場合もあります。)
どちらも一長一短ですので、目的に応じて最適な利用方法を選択して下さい。
ではここでひとつ、FileMaker Goの利用方法についてのクイズをご紹介したいと思います。
~FileMaker Go 5つの開き方~
今から、FileMaker Go で[ファイルA]を開く方法を5つ紹介します。
これらの開き方はそれぞれ「共有」「スタンドアロン」どちらの開き方でしょうか?
Q1、PC上でFileMaker Proを起動して、公開設定をしてから[ファイルA]をiPadから開く
Q2、Safariを開き、アドレス欄に「fmp://(PCのIPアドレス)/kihon12.fmp.12」と入力
Q3、iTunesを利用してiPad上に[ファイルA]を転送してそのファイルを開く
Q4、メールに添付されている[ファイルA]をiPhoneで開く
Q5、URL上にあるファイルをダウンロードして利用する。
正解は…
Q1、共有
Q2、共有
Q3、スタンドアロン(転送時に端末にファイルがコピーされている)
Q4、スタンドアロン(添付ファイル開封時に端末にファイルがコピーされる)
Q5、スタンドアロン(ダウンロード時に端末にファイルがコピーされている)
でした。
いかがでしたか?
前記の通り、FileMaker Goは目的を持って利用すると無料とは思えない便利さを手に入れることができるアプリです。
「ウチの会社だったら、在庫管理に利用できるかも…」「販売管理用のファイルを、PCのファイルメーカーで作ってみよう」など、
一人ひとりの便利な使い方があると思いますので、「まずはダウンロード」ではなく、「まずは考えてみてもらえたら」嬉しく思います。